誕生日とスローエイジング・睡眠、そして12年前初めて作った香水を開封したお話し

4月17日は誕生日でした

この日の過ごし方は今年は決まっていて、恩師であるメディカルアロマテラピーの曽利先生(広島でアロマテラピーをされている方で知らない方はいらっしゃらないのでは)に最新のメディカルアロマテラピー研究の講座を受けに行っていました。

 私の資格取得した協会NARD JAPANは、(ナード・アロマテラピー協会)は、アロマテラピーに関する情報収集と研究開発及びアロマテラピーの正しい知識の普及と啓蒙を図ることを目的とし、ホームケアを希望される一般の方々から様々な専門分野の方々まで、アロマテラピーに関する必要情報を提供していく研究機関です。

 そして、代表のドミニックボドゥーが一年に一度来られて、臨床研究や最新のアロマテラピー研究について講義をされます。しかし、私は二人の子供を残して遠出が難しいため、今までに行ったことがありません。

 ですが今年は、お客様にも最新の知識を入れていただきたい、そして、常に私も新しくアップデートしていたい、という思いがどうしても強く、広島にいる恩師に頼み込んで開催していただいたというわけです。

 最新の知見は面白く、また、臨床データや分析データが豊富で非常に聞く価値のある講義でした。

 なんといってもテーマが「スローエイジング」そして「良質な睡眠」。
 不眠・睡眠に悩まれている方は本当に多くいらっしゃります。トリートメントも良質な睡眠のサポートとなりますが、アロマテラピーが重なることの素晴らしさと言ったら!不安だけではなく、こむらがえりや悪夢、心的なプレッシャーからおねしょに至るまで様々な知見、そして実際のレシピがあります。
 精油自身の知識も日々アップデートされ、ひとつひとつの精油に対して、今までと違った側面での働きをとらえることもあり驚きでした。

 スローエイジングというと何か特別なことをするのか、美容機器や高級な何かを使うのか。というとそういうわけではなく、40代、50代、それ以降…人生が年々より豊かで、心身共に健康でいられるように何ができるかというところです。私自身も今からできることがたくさんあります。加齢は人生の年輪であり決してマイナスではないと解釈していますが、ことお肌に関してのスローエイジングは、私自身のこれからに自信を持つためにも必要な知識となりました。
 お客様にも私にも大いに活かしていきたいと思います。

 さてこの日、誕生日を迎えた私は一つやりたかったことがありました。

 「人生で初めて作った香水を開封する」

 私が初めてアロマテラピーに触れたのは12年ほど前ですが、その時の講師も同じ先生でした。その一連の講義の最終授業で、初めて自分だけのためのオリジナル香水を作ったのです。作ってひと月寝かせ、いざ開封しようと思ったときには私は妊娠中で香り物を一切受け付けなくなっていました。

 それから12年、いつ開けようか、いつ開けようか、と思いながら今に至りました。

 そしてふと、お客様に向き合う機会が増えてきた今、私をアロマテラピーに迎え入れてくれた恩師のもとで開けてみたいと思い立ったのです。あの頃の、始めたばかりの自分が12年でどう成長したのか、香水を通して振り返りたかったのかもしれません。はっきりとした気持ちを書き記すことは難しいですが、何かの覚悟が決まったのでした。

 講座のお昼休みに、先生方に見守られて開封し、香りをかいで鳥肌が足元からさーっと上がりました。12年おかれていたとは思えない、一瞬、初夏の夜を思わせるような瑞瑞しいフレッシュな香り。ですが確かに奥に香る深い、樹木を思わせる丸みを帯びた香り。
 香りは記憶と結びついていることは生理学的な事実ですが、実にリアルに作った時のことを思い出したのでした。

 初めての香水で緊張してブレンドしたこと、たくさんの精油を一度にブレンドするのは初めてで香りに酔いそうであったこと、宝物を手にした気持ちでうれしかったこと。
 そして教えてくださった恩師への感謝が12年分。ちょっと泣きそうでした。

 もしかしたら、うちに来られる方もこういう気持ちなのかもしれません。初めてのアロマテラピー。初めての自分だけのブレンド。
 それを思い返して更に、初めてのブレンド体験や初めて本物の植物の香りを嗅ぐ方々に素敵なひと時と高揚感を感じていただきたい、その思いを新たにしたのでした。結果として、より多くのお客様に今から向き合っていくにあたっての、何か通過儀礼のようなイベントとなったのでした。

 もしかしたら、この子は、この気持ちを伝えるために12年、ずっと私の精油ボックスの中で出番を待っていたのかもしれませんね。

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