職業訓練校は毎日とても刺激的でした。
勉強科目は、リンパトリートメント、フェイシャルトリートメント、フットケア、アロマテラピー、ハワイアンロミロミ、経営について。どの先生方もエネルギッシュで、ご自分の仕事にこだわりと誇りを持っていました。
中でも私が一目ぼれしたのはアロマテラピー。先生もパっと目を引くお方でしたが、アロマの、「香り」という枠を飛び出たその幅広さに驚いてしまいました。「いい香り~」を楽しむだけでなく、「蒸気を吸う」「塗布する」といった使い方や、その歴史、作用まで何もかもが面白く、夢中になって勉強しました。
当時、少し前まで終電で働くことが当たり前だった私の身体は、気づかないうちにかなり悲鳴を上げていたようで、リンパのトリートメント実習を受けると体調不良を起こし、アロマを嗅ぐと眠くなり…心身が疲れ切っていたのを肌で感じる日々でした。
先生方は皆さんとても優しく、そのたびに気遣って色々な手法を教えてくださいました。もうすぐ15年も経つのに、その時の記憶はとても鮮明で、「自分もこの人たちのように、思いやりがあってプロ意識の高い、『セラピスト』と呼ぶにふさわしい人になりたいな」と思っていましたし、今も思っています。
今でも、最初にこの環境に身を置いたのは正解だと思っていて、「憧れのひとを最初に見つけて、理想の姿を手に入れる」というのは、「夢」を叶える上でとても重要だと思っています。私は、トリートメントではロミロミの先生が理想で、その静かで優しい雰囲気とこだわりをもった感受性豊かなトリートメントが今も理想です。アロマテラピーについても、自分のアロマのお師匠様のようになりたい!と今も思っていますし、定期的に会って理想像に自分がどれくらい近づいたのか心の中でチェックしています。ライフスタイルについても、岩国に住んでから、素敵なワークライフバランスを持っているアート系の方に出会うことができ、今はその方に近づきたいな、と思って日々取り組んでいます。
「夢を本気で叶えたい」と思うなら、やっぱり「理想の人と会う」ことがとても重要だと思います。
長く一人で夢を追っていると、必ず気持ちが弱くなる時は来ます。そういう時は理想のひとに会いに行くことが多く、「絶対このひとみたいになるんだ」という思いを新たに帰宅します。案外、その気持ちだけで乗り切れる時もあるものです。アロマの先生とは長年の付き合いなので、気を抜いてお伺いしますが、できれば、「今日はこれについて聞いておきたいな」という事を持っていくとよいかなと思います(自戒も込めて)。
さて、職業訓練校を卒業し、「いよいよセラピストとして開業するぞ!」という気持ちでいたころ、人生のペースが大きく変わってしまいました。人生を計画通りに進めようなんて、大体はうまくいかないものです。
<つづきます>
